LC-1/2のY型サスペンダーは金具を利用してピストルベルトに装着をしますが、特殊部隊などではこの金具を外し、パラコードなどの紐を通して利用していたようです。今回はそれを参考に金具を外しパラコードを通したサスペンダーを制作してみました。
本体
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表側 |
ウェビング先の金属製のスナップフックを取り外してパラコードを通しています。ホックの代わりにこのパラコードをアイレットに通して縛り、吊るすわけですね。元ネタは映画「ブラックホーク・ダウン」で施されていた改造ですが、後ろ側はともかく前側もこのような改造が施されていたかは確認していません。
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裏側 |
パラコードの芯は抜いていませんが、抜いたほうが良いかもしれません。なぜなら芯が入っていると縛っても緩みやすくなるのです。あまり長くしても邪魔なので短めのコードにしているのですがポロッと取れてしまうときがあります。
これは結び方を変えれば改善可能かと思います。
改造手順
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縫い直した縫い目 |
改造手順としましてはまず
、リッパーでテープの縫い目を解く→金具を抜き取る→ミシンで元の縫い目を参考に縫う、という順番で行いました。糸の太さは30番で、針も厚手用を使いましたが、家庭用ミシンだと中々難しかったです。金具を再利用するつもりがなければ金具の方を壊して外してしまうのも良いかもしれません。
使用例
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出典 アメリカ国立公文書記録管理局 トリミング加工済 |
グレナダ侵攻時の米陸軍兵士です。サスペンダーを見てみるとパラコードか何かの紐での固定をしていることが確認できます。ピストルベルトも3つアイレットがあるのでM1956かM1967ですね。
キャンティーンカバーの紹介でもこの写真を使用しましたが、これ一枚だけでかなりの情報量が詰まってるのでかな~り面白い写真だと思っています。
使用例は2016/04/26追加
あとがき
コンバットマガジン2015年5月号の記事で90年代SEALsの解説がありました。そこの解説記事でもこの改造は施されていました。着例写真は持ってないので断定できないのですが実際に特殊部隊だと行われていた改造なのかもしれません。実際、スナップフックは外しやすいのは良いのですが、逆に考えれば外れやすいのもあるので結構合理的かもしれません。金属製なのでゆがんでしまうと逆に外せなくなったり取り付けられなくもなりますしね。
ミシン、業務用が欲しいんですが、趣味用に業務用を買うのは置き場所も予算も困ります…装備品に使われているような厚手のキャンバス生地やらナイロンベルトを縫えるトルクのあるミシンって職業用とか家庭用でありますかねぇ…
オークションに流してしまったので現在は手元にありません。
2016/04/13 記事公開
2016/04/26 使用例追加
2017/03/20 改訂
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