M-1956装備でのスライドキーパー採用の風を受け、M-1923ピストルマガジンポーチもドットボタン固定式からスライドキーパー固定式への変貌を遂げました。同時にP-1956ピストルマガジンポケットと名前を変更されました。スライドキーパー固定式のものは80年代まで製造されていたようです。
スライドキーパー採用前のものに関してはOD生地でもドットボタン固定式のものになります。さらに前になるとカーキ色の生地のものになります。
フラップにはUSのスタンプが押されています。コントラクトもスタンプしてありますが、掠れて読めません…
開いた状態
マガジンポーチ一個につきM-1911拳銃の予備弾倉を2本携行することが可能です。M9拳銃に役目を譲るまでP-1956ピストルマガジンポケットは使用されました。フラップは亀の甲ホックで固定します。オス側は弾倉と干渉しないように足が長いのが特徴です。本体とはリベット留めされています。
フラップが三角形に折り込まれ縫製されているのが特徴です。M1912も折り込まれていますが、そちらは金具が2つなので見分けが付きます。
マガジンを入れてみる
ウォーリアシリーズのマガジンを入れてみました。サイズはピッタリなんですがマガジンリップとマガジンバンパーが飛び出ているのもあって蓋が閉まりません…マガジンリップのない無印のガバのマガジンなら入るかもしれませんが、これは買って試さないと分からないですね…
P-1956マガジンポーチは60年代以降も生産されていたのでスライドキーパー式のものは結構簡単に手に入りますし、M-1923マガジンポーチのカーキのドットホック式もたまに見かけます。朝鮮戦争辺りのODのM-1923マガジンポーチは微妙なラインです。
カーキのM-1923はリプロもありますのでそちらを手にするのも手かと思います。なっかなか良い値段なので下手したら実物の方が安いかもしれませんが…
使用例
1991年の砂漠の嵐作戦にて撮影された第42野戦砲兵旅団の将校の写真ですが、腰を見てみると全員P-1956ピストルマガジンポケットを付けているのが確認でき、湾岸戦争でも使用されていたということが分かります。
出典 『Bill Cain Online - Bill Cain Universe Turns 3! A look back, ahead, and a Change in Direction!』
<http://billcainonline.com/?p=5126> (2016/05/17 アクセス)
この頃でも使われているということはM1911A1が未だに使われていたということも表していまして、ホルスターもM12ではなくM7ショルダーホルスターとM1916ヒップホルスターが同時に使われていますね。
被服もBDU、ナイトデザートパーカー、ECWCSの3つが使われていたり、ピストルベルトもLC-2タイプとLC-1タイプが同時に使われていたりしています。非常に面白い写真だと私は感じました。
ガスマスクバッグを着用しているのも湾岸戦争らしい部分だと感じます。DBDUではないのは砲兵だからでしょうかねぇ。
2016/05/19 19:05 M-1923ピストルマガジンポーチからP-1956ピストルマガジンポーチへと変更
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